つぶさないために出来ること

世の中、何が起こるかわかりません。今は新型コロナでしょうか・・・
今の時代、どんな大企業でも「絶対つぶれない」ということはありません。
ましてや、資本金1000万のキッチンワークス程度の会社なら、なおさらです。

(令和2年6月期現在 自己資本9260万、自己資本比率37%の優良企業ではあります)

経営者として、つぶさないために、いつも考えるのは、

「時代の変化に対応する」(コロナではアクリル板の製造販売で乗り越えました)

ただ、それだけです。 私の尊敬する経営者で創業100年を超えるタカラスタンダード(株)の
中興の祖 故 渡辺六郎氏の言葉で、

「会社に突然死などない」

とよくおっしゃていました。
つぶれるには、それまでに理由があり、それらを解決できずにいると、時間をかけて会社を弱らせるのです。

大口客に頼らない!!

特定の会社からの仕事に依存すると、そのお客様からの仕事がなくなると、会社が困ります。

そうすると、無茶な工事や無理な値下げ要求を断れなくなります。

ですので、たくさんのお客様と多様なお付き合いをすることが大事です。

万一の時 のために

キッチンワークス=「経営者 荒井俊吉」としての考えです。

「ほとんど可能性はないリスクだけど、万一、それが発生したら、会社が危ない。」

というのに対応できることが大事だと考えています。 そのための保険に入っています。

たとえば、
「空家で2千万のリフォーム工事で完成間近に放火」
などされたら大変です。
そういうときにスポットで入ったりしています。 逆に言うと、会社経営に大きなダメージを与えない「想定できるリスク」は、
心配してもしょうがありません。

加入工事保険

工事関係としては、AIGの事業総合賠償責任保険に加入しています。
主な内容としては

業務遂行リスク(工事中)

工事中に通行人を死亡させたり、隣の家を損傷させた場合等

完成作業リスク(工事後)

引渡し後に、配管ミスで漏水
引渡し後に、配線ミスで火災吊戸棚が落下してけが等

社員関係としては、AIGのビジネスガード任意労災保険に加入しています。

これは、労働災害の上乗せ保険で、万一、社員や協力業者に事故があった場合に即応して給付が受けられるものです。

中小企業倒産防止共済に加入

これは、国の制度で「経営セーフティ共済」ともいいます。

万一、取引先企業が倒産して売掛債権が回収困難となった場合に、共済金の貸し付けが受けられます。キッチンワークスは創業当初より加入、積立していますので、いざという時に役に立ちます。

大企業だから安心?

最近は、異業種の大手企業のリフォームへの進出が増えています。
ホームセンター(ホーマック他)や大手家具チェーン(ニトリ等)、大型電器チェーン(ヤマダ電機等)などです。
大企業に依頼すれば安心でしょうか?

少なくとも、会社がつぶれるリスクは少ないでしょうが、ビジネスとして成り立たないと、すぐに撤退します。
とくに札幌圏は内地に比べリフォーム工事の競争が激しいので各社とも、低収益状態が続いています。

(あの、家具業界で史上最強のニトリでさえ、キッチンなどのリフォーム部門の販売は伸び悩んでいます)


また、担当者も転勤したり、辞めたり、出入りが激しいです。
リフォームは工事完了をしてから本当のお付合いが始まります。
当然、工事は下請けまかせです。クレームも下請け丸投げです。

ホームセンターのリフォームは決して安くはありません。
広大な店舗維持費、チラシ広告、商品入替経費、年中無休・長時間・常駐する社員・パートの賃金、想像以上に粗利を必要とします。
客寄せのために、パック価格などで、かなり安い金額を出していますが、
安く売る為には、下請けの工事費を安く叩く必要があります。

下請けは安い単価を一時的に出来ても、長続きしません。

優秀な下請けはすぐに辞めてしまいますし、
続けるには見えないところで手を抜かざるえません。

リフォーム工事は店舗で物を売るのとは違います。
リフォームで重要なのは、商品などのハードより、現場管理や職人などのソフト部分です。
(これだけインターネットが発展すると、商品の価格で差別化するのは困難だからです)

現場の数だけ、違うパターンがあります。
マニュアルを作って画一化した仕事にするのは無理があります。
大量生産、大量販売になれた大企業には大変な仕事です。

キッチンワークスは中小企業ですが、大企業にないこだわりがあります。
安心しておまかせいただける会社になれるよう日々精進していきます。